インプラント
インプラントとは?
インプラントとは、歯を失ったときの治療法の選択の一つです。失った歯のところに人工の根(インプラント)を骨の中に埋入し、その上に被せ物をする方法です。
インプラントはこのような方に有効な治療です。
- 物をしっかりとかみたい方
- ブリッジのように隣の歯を削るのがもったいない方
- 入れ歯のように取り外しに抵抗のある方
インプラントが出来る条件
インプラントを骨の中に埋入する治療法であるため、歯を抜いたあとにしっかりとした骨がある必要があります。なのでCTを撮影し、状況によっては治療できないこともあります。
また、外科処置をする際のリスク因子として糖尿病などの全身疾患の状態、喫煙、歯周病の状態なども考慮する必要があります。
インプラントのメリットデメリット
- メリット
- 失った歯に対して他の歯に負担を掛けることなく歯の機能回復ができることです。また咬む力もブリッジや義歯に比べるとしっかり噛むことができます。
- デメリット
- 外科処置が必要なこと、治療終了期間までが長くなること、保険が効かないことがあります。また、インプラントも歯と似たようにしっかりケアしないとインプラント周囲炎になってしまいますので定期的なケア、ご自宅でのケアもしっかり行う必要があります。
インプラントを安全に行うためのシステム
ストローマン ガイドシステム
ストローマンのガイドシステムは、安全にインプラント治療を行う上で重要なシステムと言えます。当院では、このガイドシステムを用いてインプラントの治療計画から埋入までを管理しています。
ガイドシステムの特徴
このガイドシステムの特徴は、以下の5つです。
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診断の精度を格段に向上できる
このガイドシステムは、CT画像に対して神経の自動検出機能を搭載しているので、予知性の高いインプラント埋入の計画が立てられます。また、CT画像の座標軸も修正することができるので、適切な角度で確認することができます。 -
歯肉状態を把握しながら治療計画が立てられる
口腔内のスキャンデータや石膏模型をスキャンすることで、歯肉の状態を把握することができます。それによって、補綴物の形態やインプラント埋入を行うためのガイドの向きなどを確認しながら治療計画が立てられます。 -
サージカルガイドで安全なインプラント埋入を実現
設計された治療計画を元に、サージカルガイドを作成することができます。 サージカルガイドでがあることで、神経を回避し、より安全にインプラント埋入が行えるだけでなく、最終的な歯のかたちまでも意識して治療をすすめることができます。
以上のことから、安全にインプラント治療を進めていくために必要不可欠なガイドシステムを当院は導入しています。
インプラント治療の期間
すでに歯を失って期間が立つ場合は、まず骨の状態を確認するのに、CTを撮影します。
その後状態を説明し、しっかり骨がある場合であればインプラントを埋入します。その後インプラントと骨がしっかり結合するのを3ヶ月ほど待ちます。
そして被せ物を型をとりつけていきます。なので、最短で4ヶ月ほどです。
ただ、骨の状態や歯を抜く前の状態では、治療期間は長くかかってしまいます。
臼歯部インプラント埋入と銀歯をセラミックにやり変えた症例
BEFORE
この症例は、臼歯部欠損と二次虫歯があるという2つの問題を抱えていました。
臼歯部は削ってブリッジにするという選択肢がありましたが、手前の歯に神経がなく、奥歯は神経が残っているということから、ブリッジにしても手前の歯がどれだけ残るかがわからない状態でした。
それならば、インプラントを1本埋入し、それぞれの歯に負担を欠けないことが最善の選択肢であると判断し、患者さんの同意を得て治療を行いました。
AFTER
側方の写真はまだセラミッククラウンにしていない写真ですが、インプラント治療が完了した状態です。
二次虫歯の処置も完了し、セラミックインレー・セラミッククラウンにやり変えました。
治療概要
主訴 | 歯を入れたい、銀歯の下が痛い |
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診断 | 2次う蝕(二次虫歯)、欠損歯 |
治療内容 | インプラント治療、二次う蝕の治療、セラミックインレー、セラミッククラウン |
治療期間 | インプラント:5ヶ月程度 二次齲蝕の治療:2回〜3回程度の通院 |
治療費用 | 440,000円税込 / 1本(税込) ※骨造成する場合は別途88,000円(税込)が必要になります。 |
治療のリスク |
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インプラントの費用を教えてください。
インプラント埋入 | 20万円〜 |
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(内、CT検査代30,000円を含みます。 骨の状態や術式によって異なります) |
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インプラント上部構造 | 20万円 |