口腔機能低下症
口腔機能低下症とは?
最近、テレビなどで目にすることが増えてきた「口腔機能低下症」
40代でも約50%近くの方が該当し、加齢と共に徐々に増えていくことがわかっています。
どのような疾患かというと、「口腔の機能が、複合的に低下している状態」を指します。詳しく説明すると、
- 口腔衛生状態の不良
- 口腔内の乾燥
- 咬合力の低下(噛む力の低下
- 舌や唇の運動機能低下
- 低舌圧(舌の押し上げる力の低下)
- 咀嚼機能低下(食事をする機能の低下)
- 嚥下機能低下(飲み込む力の低下)
これらの症状が複合的に低下することが、口腔機能低下症となります。
どうして口腔機能低下症になってしまうのか?
口腔機能低下症は、口腔内への関心やう蝕(むし歯)や歯周病などにより、歯を失ってしまうことが原因として、噛める食事が少なくなり、柔らかくて噛まずに済むものを選択するようになります。
そうなることで、咀嚼機能や嚥下機能が低下し、滑舌やむせたり食べこぼしをしたりするようになります。
それが進行していくと、口腔機能低下症という疾患になります。
つまり、口腔内への興味・関心がないこと(むし歯治療や歯周病治療を行わずに放置することも含む)を元の原因として発症する疾患だということです。
また、柔らかい食べ物ばかりを選択することで、偏食になってしまい、栄養状態も悪化してしまいます。
オーラルフレイルと口腔機能低下症の関係性
オーラルフレイルは食事をしたときにむせたり、食べこぼしや滑舌が低下し、口腔機能が低下することが原因で起こる状態を指します。
このような自覚症状があった際に、歯科診療所に来ていただき、口腔精密検査を行い、口腔機能低下症と診断します。口腔機能に関する関心を持つ重要なファクターとして患者様にも知ってほしいと考えております。
口腔機能低下症の診療の流れ
- 口腔機能低下症の検査・診断
- 管理計画の立案
- 管理計画の患者等への説明・同意
- 口腔機能低下症の管理
患者様への重要な説明
生活指導・栄養指導
- 歯科治療
口腔機能低下症を解決するのに必要な歯科治療を行う - 再評価・診断
- 口腔機能低下症からの回復
当院では日本老年歯科医学会所属の歯科医師が治療を担当します。
副院長は口腔機能低下性を改善するために力を入れている日本老年歯科医学会に所属しています。また、副院長、当院所属の歯科衛生士は大学病院の口腔機能低下症に関する大規模研究にも参加しており、この分野におけるスペシャリストとして、幅広く活躍しております。
当院は、この問題を専門的に行っている数少ない歯科医院で、高齢化していく日本でご自身の持つ機能をきちんと活用して生活していただくために、全力を尽くします。
お心当たりがある場合は、お気軽にご相談ください。